インドとロシア、年1000億ドルの貿易目指す-印外相がモスクワ訪問
Source: Bloomberg.co.jp | Original Published At: 2025-08-21 07:24:10 UTC
Key Points
- インドとロシアが年1000億ドルの貿易目標を設定
- 関税引き下げと非関税障壁の削減を目指す
- BRICS加盟国としての協力体制を強調
- 米国との緊張関係を背景にした経済連携の深化
インドとロシアの貿易額を今後5年で約50%増やし年1000億ドル(約14兆7500億円)にし、関税も引き下げたいと、インドのジャイシャンカル外相が訪問先のモスクワで20日に表明した。両国はいずれも、米国との緊張が高まっている。
ジャイシャンカル氏によれば、目標達成には貿易上の障害を取り除き、非関税障壁を減らす必要がある。ロシアはインドにとって4番目に大きな貿易パートナーで、インドはロシアにとって2番目に大きな貿易相手国となっている。
同氏による3日間のロシア訪問は、主要新興国から成るBRICSの創設メンバー国との外交活動の一環。プーチン大統領による年内のインド訪問に向けた準備とみられている。主要なBRICS加盟国は、トランプ米大統領が打ち出した高関税など貿易上の脅威に直面している。
ジャイシャンカル氏はモスクワで開かれたインド・ロシアのビジネスフォーラムで、世界的な不確実性の高まりを受け「信頼できる安定したパートナー」の重要性が再認識されていると指摘。
「われわれは皆、複雑な地政学的状況の中で会合を開いていることを強く意識している」と述べた上に、両国首脳が緊密かつ定期的に連絡を取り合っていると説明した。米国やその貿易政策には直接言及しなかった。
インドは関税の脅威を受け、米国からやや距離を置く姿勢を見せている。モディ首相は今週、プーチン氏との電話会談後、同氏を「友人」と呼んだほか、中国との関係強化にも動いた。モディ氏は8月下旬に7年ぶりとなる訪中を予定しており、習近平国家主席と会談する見通し。