米との貿易なしでも生き残れる、代替パートナー探す-ブラジル大統領
Source: Bloomberg.co.jp | Original Published At: 2025-07-11 01:20:18 UTC
Key Points
- ルラ大統領は米国との貿易がなくてもブラジル経済が存続可能だと強調
- 米国の50%関税警告に反発し、代替貿易パートナーの模索を表明
- BRICS首脳会議でドル依存からの脱却を各国に呼びかけた発言を再確認
- 米国はブラジルの第2位の貿易相手国(中国が第1位)
- 50%関税適用時のブラジル経済への影響はGDP1%相当のマイナスと試算
ブラジルのルラ大統領は10日、米国との貿易がなくてもブラジルは生き残れるとし、代わりとなるパートナーを探す考えを示した。トランプ米大統領が同国に50%の関税を課すと警告したことに強く反発した。
ルラ大統領はテレビ局レコルドで同日夜に放送されたインタビューで、「われわれの商品を買ってくれる他のパートナーを探す必要がある。ブラジルの対米貿易は国内総生産(GDP)の1.7%相当だ」と述べた上で、「米国がなくてもやっていける」と話した。
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また、貿易面でドルを使い続ける義務はブラジルなどにはないとも主張。リオデジャネイロで先に開かれた主要新興国で構成するBRICS首脳会議での自身の発言を繰り返した。ルラ氏はこの場で国際貿易におけるドル依存を減らす方法を各国首脳に呼びかけていた。
ブラジルのルラ大統領 Photographer: Dado Galdieri/Bloomberg
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トランプ氏は9日、ブラジルからの輸入品に50%の関税を課す書簡を公表。この中で、2022年のブラジル大統領選敗北後にクーデターを企てた罪で起訴されたボルソナロ前大統領の問題に言及した。ブラジルに対する今回の関税率は4月に当初発表されていた10%を大きく上回る。
ブラジルにとって、米国は中国に次ぐ第2位の貿易相手国。ブルームバーグ・エコノミクスの試算によると、50%の関税が適用された場合、ブラジル経済は1%相当のマイナスの影響を受ける恐れがある。